第4回 | “やらされる勉強”から、“やりたい学び”へ
子どもが自ら学び出す瞬間に立ち会う
Appleで働いていた頃、印象的な同僚がいました。
彼は、何かを“指示されて”やるのが大の苦手でしたが、自分が「やりたい」と思ったことには、異常なほどの集中力を発揮する人でした。
彼が企画したプロジェクトは、社内で「イノベーションだね!」と評価され、世界中のストアに伝えられ実践されました。
このとき私は痛感しました。
「人は“やらされる”より、“やりたい”ときのほうが圧倒的に力を出す」ということを。
「勉強=やらされるもの」になっていませんか?
日本の教育現場では、いまだに「勉強は苦しいもの」「やらなきゃいけないもの」とされがちです。
でも実際には、子どもは本来「知りたい」「やってみたい」存在です。
問題は、“その芽”が日々の生活の中でつぶされてしまっていること。
- 正解が決まっていて、間違うと怒られる
- 人と同じでないと不安になる
- 好奇心よりも効率が優先される
こうした環境では、子どもは学ぶこと=我慢することだと誤解してしまいます。
自分の意志で学ぶ子は、伸び方が違う
逆に、「面白そう!」「やってみたい!」という思いから始まる学びは、驚くほど深く広がります。
- 3Dプリンタで「自分だけの作品」を作る
- プログラミングで「思い通りに動くゲーム」を作る
- 書道で「自由に表現する文字の美しさ」を感じる
こうした活動を通して、子どもたちは知らないうちに、論理的思考や創造性、集中力を身につけていきます。
それはまさに、「非認知能力」と「認知能力」が自然に結びついていく瞬間です。
クラフトマンアフタースクールのアプローチ
クラフトマンでは、すべての学びが「興味」から始まるように設計されています。
- 「3Dプリンタってなに?」「どうやって動くの?」から始まる探究活動
- 作品づくりの中で、自然と身につく計測・計画・論理的思考
- 「自分で決めたことを最後までやりきる」経験
先生が教えるのではなく、子ども自身が問い、発見し、考える。
このプロセスこそが、彼らの“生きる力”の源になります。

最後に
Appleでは、「自分で課題を見つけ、学び、成長し続ける人」が輝いていました。
それは特別な才能ではなく、幼い頃から“やってみたい”に素直に向き合ってきた人たちでした。
ちょっと変わった人がいると言われることも多いのですが、変わっているというのは、純粋に“やってみたい”に素直な心を持ち続けていることなのだと思います。
クラフトマンアフタースクールは、そんな子どもたちの“やってみたい”を大切に育てています。
次回は連載最終回。
「私がAppleで学んだ“働く意味”と、子どもに伝えたいこと」というテーマでお届けします。






