名前で呼ばれた瞬間に感じた、放課後で大切にしたいこと

先日、放課後キッズクラブにお迎えに行ったときのことです。

いつも通り子どもたちのいる放課後キッズクラブにお迎えにいくと、
一人の子がこちらに気づきました。

そして、その瞬間。

「ゆうま、おはよう!」

と、満面の笑顔で手を振りながら、こちらに駆け寄ってきました。

「先生と呼びなさい」が正しい場面もあります

その様子を見ていたキッズクラブの先生が、すぐに声をかけました。

「違うでしょ、先生でしょう。呼び捨てじゃなくて先生って呼ばないといけないよ」

その言葉は、きっと一般的には正しいものです。
学童や学校の大人には「先生」と呼ぶべき。
距離感や礼儀を教える意味でも、間違っていません。

それでも、あえて名前で呼んでもらっています

ただ、その瞬間、私は放課後キッズクラブの先生に、こう返しました。

「すいません。ゆうまと呼んでほしいのは、私が自分で言っているからなんです。なので大丈夫です」

そして、その子にこう伝えました。

「でもね、自分のことはゆうまと呼んでいいけど、他の人には呼び捨てにしないんだよ。わかってると思うけどね」

その子は、うん、と頷きました。

距離が近いだけではなく、関係の中で学ぶ

この一連のやり取りの中に、
クラフトマンアフタースクールで大切にしていることが詰まっていると感じました。

名前で呼ばれる距離感。
でも、ただフラットなだけではない。

安心して近づける関係性の中で、
場面ごとにどう振る舞うかを学んでいく。

これは、プログラムの中だけでは作れないものです。

クラフトマンでは〇〇先生と呼ばれているスタッフもいます。大切なのは「自分がどう呼ばれたいか」です。

中には私のことを「先生!」と呼んでくれる子供もいます。それはそれでいいんです。自分がどう呼ばれたいかも大事ですが、相手の気持ちも汲み取ります。それがクラフトマンで大切にしていることです。

プログラムだけでは作れない学びがあります

よく「クラフトマンではどんなプログラムがあるのですか?」と聞かれます。

もちろん、そろばんや書道、探究型学習の時間など、
一つひとつ意味を持って設計しています。

ただ、それ以上に大切だと思っているのは、
日々の中で生まれるこうした関わりです。

「やること」だけではなく、「関わり方」が土台になる

決まった時間に、決まった内容をこなすこと。
それも大事です。

でも、それだけでは、
子どもが自分から誰かに近づく力や、
場面に応じて考える力は育ちません。

「ゆうま」と呼んで駆け寄ってくること。
そして、その後にきちんと線引きを学ぶこと。

全ての人が同じ関係性で繋がるわけではないこと。

場面に応じた適切な立ち振る舞いがあること。

この一瞬のやり取りの積み重ねが、
目には見えない子どもの土台になっていくと考えています。

放課後の価値は「環境」で決まる

クラフトマンアフタースクールの価値は、
プログラムでは測れません。

日々の関わりの中で生まれる信頼や、
安心できる距離感の中で育つ社会性。

それらを含めた「環境」そのものがクラフトマンの価値だと思っています。

まとめ|小さな関わりが、あとから効いてくる

あの日、名前を呼ばれて駆け寄ってきたあの瞬間に、
改めて感じたことがあります。

こうした何気ないやり取りの積み重ねが、
子どものこれからを支えていくのだと。

放課後は、ただ過ごす時間ではなく、
人との関わりを学ぶ時間でもあります。

その時間を、どんな環境で過ごすか。

それが、あとから大きな差になるのだと思います。


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