第1回 | Appleで出会った“できる人”に共通していた力とは
Appleという組織に15年身を置いたからこそわかる、どういった人材がその中で活躍しているのかという、リアルな声を皆様にお届けします。将来子どもを外資系やITの世界へ送り出したい方は、ぜひご参考にしていただけると幸いです。
学歴でもスキルでもない、本当に評価された資質
私がAppleで働いていたとき、多くの「すごい人たち」と出会いました。
集まった優秀な人たちは、英語も堪能、特技や技術も1つ2つも上。1つ指示されるとそれ以上の結果を出す。最初は正直、「この人たちには敵わない」と思ったものです。今思えばとても失礼な話ですが、同僚や後輩にどこの大学出身かを聞いたことがあります。"東大" "早稲田" "慶應" "明治大学" "青山学院大学" "立教大学" "中央大学" "法政大学"...そういったよく聞く名前の大学が多かったのも事実です。
そして、15年そこに身を置いて気づいたことがあります。
それは——
「本当に“できる人”は、学歴、知識やスキルだけで評価されているわけではない」ということです。
頭がいいだけでは、Appleでは通用しない?
Appleという会社では、「正解を早く出す人」が必ずしも重宝されるわけではありません。
むしろ、
- 当たり前な事柄に疑問を持てる力
- わからないことにワクワクできる力
- 人と違う視点から発想する力
- 自分が何かを変えれらると本気で信じる力
そういった「目に見えにくい力」を持つ人が、評価されていました。
たとえばある同僚は、いつも質問ばかりしていました。
「なぜ今回のパイロット(試験的なオペレーション)はこの数字を見ているのですか?」
「以前お客様の話の中で、こういった事例がありました。つまり顧客のニーズは、今こういうことを求めているのではないでしょうか」
しかし、その問いが、「ミーティングの空気を変える」「見落としていた本質に気づかせる」ことにつながる。
彼は最終的に、チームのキーパーソンになりました。

学校のテストでは測れない“力”とは?
こうした力は、学校の点数では測れないものです。
でも、チームで働く・新しい価値を生み出す・人と協働する、そんな現代の働き方ではとても重要です。
Appleという組織は様々な人材が集まります。肌の色の違う人、イスラム教などさまざまな文化・宗教的背景、心と体の性が異なる人、年齢。こういった多くの異なるバックグラウンドを抱えた人と共に働く際に、テストの点数は全くといっていいほど役に立ちません。
つまりこれは、いま注目されている「非認知能力」と深く関わっているのです。
ちなみに、私の妻は「非認知能力」という言葉が苦手です。理由は「漢字5文字でなんか難しいから」だそうです。全くその通りです。書いている私も最初に「非認知能力」を見た時には全く頭に入りませんでした。
※このブログを見ている方は、私の妻のように「なんか苦手」と言って、このページをそっと閉じずに、もう少しだけお付き合いくださいね。
小学生にとってなぜ「非認知能力」が重要なのか
Appleで活躍できる力はどうやって身につくのでしょうか?
実は、こうした力の土台は「子ども時代」に育ちます。
しかも、塾のように正解を出すことを重視する場ではなく、
「失敗しても大丈夫」
「自分で考えて動いてみる」
「やってみて、振り返る」
そんな環境の中でこそ、育っていくものです。
皆さんも思い返してみてください。小さい頃に経験した「あの時の経験(学び)があるから、今こう考えられる」。そういった数字ではない力を持っているはずです。そして、そういった力が強く、大きければ大きいほど、大人になった自身に大きな影響を与えているのではないでしょうか。
クラフトマンアフタースクールの取り組み
私たちクラフトマンアフタースクールが大切にしているのも、まさにこの「見えにくい力」を育むことです。
- 3Dプリンタでの作品づくり
- STEAM教育
- 「なんだろう?」から始まる探究の時間
すべての活動の裏には、
「自分で考えてやってみる」力を伸ばす仕掛けがあります。
最後に
Appleでは、“自分の頭で考え、他者と共に挑戦できる人”が活躍していました。
そんな人材が、これからの社会でますます求められていきます。
子どもたちが将来、そういう場所で輝けるように——
そのための“土台”を、クラフトマンは放課後の時間に育てています。
次回は、「なぜ“指示通りに動く子”が伸び悩むのか?」をお伝えします。







