第3回 | “非認知能力”がキャリアを左右する時代
知識より“人間力”が問われる時代に、子どもに必要なこと
「社会で活躍するには頭の良さが大事」
これは間違いではありません。でも、それだけでは不十分な時代がもう来ています。
私がAppleで働いていたとき、「学歴や特技がすごい人」よりも、「チームに必要とされる人」が、活躍し、昇進していくことを何度も目にしました。
特技より問われる「人としての力」
たとえば、Appleでとあるプロジェクトを動かしていたAさん。
決してトップ校の出身ではなく、専門的なスキルも飛び抜けていたわけではありません。
でも、彼女がいたらチームが前向きになる。
誰かが困っていたら手を差し伸べる。
マネージャーがいなくても、方向性を読み取って自律的に動く。
つまり——
知識以上に、“人としての信頼”と“行動力”があったのです。
彼女は特別な知識があったわけではありません。むしろ、知識がないために知識のある人の話を積極的に聞いていました。
結果として、彼女はマネージャーに昇進し、より大きな仕事を任されていきました。
非認知能力は「人生の選択肢」を増やす
非認知能力とは、
- 粘り強さ
- 協調性
- 自己肯定感
- 感情のコントロール
- 主体性
- 好奇心
など、テストでは測れない“人間力”のこと。「コミュ力」なども非認知能力ですね。
近年、ハーバード大学やOECD(経済協力開発機構)など世界的な教育機関も、
「非認知能力が、長期的な学力・収入・幸福度に影響する」
という研究を数多く発表しています。
知識の価値が“相対化”される時代
AIが知識を検索し、答えを導き出す時代です。
もはや「知っている」ことに価値はありません。
これから求められるのは、
- 知識をどう活かすか
- 仲間とどう協力するか
- 困難な状況にどう立ち向かうか
といった、「使える力」「つながる力」「折れない心」なのです。
クラフトマンアフタースクールの取り組み
クラフトマンでは、こうした力を自然に育てるプログラムを多数用意しています。
- STEAM学習:答えが1つでない問いに、友達と協力して取り組む
- 3Dプリンタ制作:試行錯誤を通して、自分の考えをカタチにする
- 「学びのふりかえり」:自分の感情や行動を言葉にして振り返る
これらはすべて、非認知能力を育てる“しかけ”です。
そして一番大切にしているのは、「失敗してもいい」「やってみよう」があたりまえの空気です。
その空気の中で、子どもたちはどんどん自分の力を伸ばしていきます。

最後に
子どもたちが将来、どんな仕事に就くかはまだわかりません。
けれども一つ確かなことがあります。
それは——
どんな仕事であっても、求められるのは“人としての力”だということ。
クラフトマンアフタースクールは、塾と違いテストや点数による結果はでません。しかし目には見えにくいけれど、
確かに人生を支える力を育てる場所です。
次回は、「“やらされる勉強”から、“やりたい学び”へ」というテーマで、子どもたちの学びの姿勢についてお伝えします。







