「話を聞けない子は将来大丈夫?」|横浜・北山田の学童が見つけた“聞く力”を育てる方法
■ 保護者が抱えがちな悩み|うちの子「話を聞けない」「集中できない」
「先生の話を聞いていない」「何度言っても同じことをする」「他の遊びをしたりして、指示が聞けない」
横浜・都筑区やセンター北エリアでも、こうした悩みを抱える保護者は多くいます。
特に小学校低学年では、「話を聞けない=落ち着きがない」「注意欠陥では?」と心配になる声も聞かれます。しかし、実はこれは発達の自然なプロセス。
子どもの脳はまだ「他人の話を聞き続ける力(前頭前野)」が未発達で、意識のコントロールが難しいのです。
つまり「話を聞けない子」は、まだ“聞く力を育てている途中”というだけのこと。焦る必要はありません。
■ 一般的な対応法とその限界|「叱る」より「共に考える」
多くの保護者が取りがちなのが、「ちゃんと聞きなさい!」と注意する方法。
ですが、これは一時的には効果があっても、自発的に話を聞く力は育ちません。
教育心理学では、「自分で考える機会」を与えた子どものほうが、長期的に集中力や理解力が高まると言われています。
また、脳科学的にも、褒められたときに分泌されるドーパミンが“聞くこと”のモチベーションを生み出すことがわかっているそうです。
■ クラフトマンアフタースクールのLearning Fridayとは
横浜・北山田の民間学童クラフトマンアフタースクールでは、毎週金曜日に「Learning Friday」という探求型学習の時間を設けています。
この時間は、テクノロジーに触れる体験やディスカッション、グループワークなど、いわゆるアクティブラーニング形式で進行します。
子どもたちはテーマに沿って意見を出し合い、ファシリテーター(講師)の問いかけに考えながら答えていきます。
このとき、話を聞いていないと自分の意見を出すことも難しい——つまり、「聞くこと」が学びの入口になっているのです。
■ 聞けない子への向き合い方|子どもには理由がある
それでも、学年が低いうちは集中が途切れてしまうこともあります。
けん玉やブロックなどに手を伸ばしたり、立ち歩いたりすることもあります。
そんなとき、クラフトマンではすぐに注意するのではなく、少し時間をおいて「どうして立ってしまったのか」物事の背景にある "なぜ” をじっくり聞きます。
すると、「さっき作った作品がどうしても気になった」「けん玉が目に入ってやりたくなった」など、子どもなりの理由が出てくるのです。
私たちはその気持ちを否定せず、
「それはすごいことに気づいたね」「どんな技をやりたくなったの?」と、共感から入る対話を大切にしています。
■ クラフトマン流「RULE」の4ステップ
クラフトマンアフタースクールでは、このような対応の基本を「RULE」という4つのステップにまとめています。
R – Recognize(認める):感情を認める
U – Understand(理解を示す):気持ちを理解して伝える
L – Lead(次の行動に導く):前に進めるきっかけを示す
E – Empower(選択肢と承認を与える):選択肢を与え、成功したら認める
たとえば、「けん玉が気になったんだね。今は話を聞く時間だけど、あとで少し練習してみようか」と伝えると、
子どもは自分の気持ちが受け止められた安心感から、再び落ち着いて話を聞けるようになります。
叱るより、“理解して導く”ことが、聞く力を育てる近道です。
■ まとめ|話を聞けない子は、伸びる力を秘めた子
「話を聞けない子」は、決して“できない子”ではありません。
興味が強く、発想が豊かで、行動力のある子でもあります。
クラフトマンアフタースクールでは、
・Learning Fridayを中心とした探求型学習
・STEAM教育による体験型学習
・“RULE”に基づいた適切なフィードバックスタイル
を通して、「聞く力」「考える力」「行動する力」をバランスよく伸ばします。
話を聞けない子が「自分から聞こう」と思えるようになる——。
その変化こそ、教育の本質であり、子どもが未来に羽ばたく第一歩なのです。




