横浜・北山田の学童で育てる非認知能力|「わかっているのに、なぜやらない?」をLearning Fridayで考える
「連絡帳袋に宿題のプリントを入れてって言っているのに、なんで入れないの?」
小学生の子どもと関わっていると、大人から見るととてもシンプルに思えることで、子どもが大きく崩れてしまうことがあります。
宿題を出す。
プリントをしまう。
持ち物を準備する。
やるべきことを先に終わらせる。
大人からすれば、「やればいいだけ」に見えるかもしれません。
けれど、子どもにとっては、そう簡単ではない時があります。
やらなくてはいけないことは、本当はわかっている。
でも、やりたくない。
面倒くさい。
失敗したくない。
注意されると、気持ちが追いつかない。
その結果、黙り込んだり、ふざけたり、逃げたり、時には癇癪のような形で気持ちがあふれてしまうことがあります。
保護者の方にとって、ここはとても悩ましいところではないでしょうか。
「どうして毎回言わないとできないのか」
「このままで大丈夫なのか」
「ただ甘えているだけなのか」
「勉強が嫌いになってしまうのではないか」
こうした困りごとは、決して特別なことではありません。
むしろ、小学生の子育ての中ではよく起こる、身近な悩みだと思います。
宿題をやる・やらないの奥にあるもの
子どもが宿題をやらない時、表面だけを見ると「やる気がない」「言うことを聞かない」と見えてしまうことがあります。
けれど、実際にはもう少し複雑です。
やらなくてはいけないことはわかっている。
でも、今はやりたくない。
できるか不安。
注意されたことで気持ちが乱れてしまった。
自分でもどうしていいかわからない。
こうした状態の子どもに必要なのは、ただ強く叱られるではありません。
自分の気持ちに気づくこと。
やりたくない気持ちを抱えながらも、少しずつ向き合うこと。
うまくいかなかった時に、もう一度立て直すこと。
人に言われて動くだけでなく、自分で考えて動くこと。
ここに、テストの点数には出にくい大切な力があります。
クラフトマンアフタースクールでは、このような力も子どもの成長にとって大切だと考えています。
そして、この力は一度説明しただけで身につくものではありません。
日々の小さな経験の中で、少しずつ育っていくものです。
非認知能力とは、勉強の前にある土台の力
非認知能力という言葉を聞いたことがある方もいるかもしれません。
クラフトマンでは、非認知能力を「点数では見えにくいけれど、学びや生活を支える力」と考えています。
たとえば、うまくいかない時に投げ出さない力。
友だちの意見を聞く力。
自分の考えを伝える力。
気持ちを立て直す力。
失敗しても、もう一度試す力。
これらは、テストの点数としてすぐに表れるものではありません。
けれど、勉強を続けるためにも、人と関わるためにも、とても大切な力です。
宿題に向き合う力も、実はこの非認知能力と深く関係しています。
勉強ができるかどうかだけではなく、面倒なことにどう向き合うか。
わからない時にどうするか。
注意された時に気持ちをどう整えるか。
失敗した後にもう一度やってみるか。
こうした力が育っていくことで、子どもは少しずつ自分で学びに向かえるようになっていきます。
Learning Fridayとは|自分で考え、試し、立て直す時間
クラフトマンアフタースクールのLearning Fridayは、子どもたちが自分で考え、試し、友だちと関わりながら学ぶ時間でもあります。
何かを覚えて終わる時間ではありません。
大人が正解を先に教えて、その通りに進めるだけの時間でもありません。
まずやってみる。考えてみる。
うまくいかなければ、何が違ったのかを考える。
友だちのやり方を見て、自分の考えを変えてみる。
もう一度試してみる。
このくり返しはとても大切です。
学校の勉強では、答えが一つに決まっていることが多くあります。
一方で、子どもたちが日々向き合っている問題は、いつも答えが一つとは限りません。
やりたくない宿題にどう向き合うか。
友だちと意見が違った時にどうするか。
失敗した時にもう一度やってみるか。
自分の気持ちが乱れた時に、どう立て直すか。
こうした力は、問題集を解くだけでは育ちにくいものです。
だからこそクラフトマンでは、放課後の時間の中に、子どもが自分で考える経験を入れています。
それがLearning Fridayです。
ペーパータワービルディングで見えた子どもたちの力
ある時のLearning Fridayでは、ペーパータワービルディングを行いました。
ペーパータワービルディングとは、紙だけを使い、制限時間内にどれだけ高い自立するタワーを作れるかを競う活動です。
使えるのは紙だけ。
テープものりも使いません。
はさみも使いません。
一見すると、ただのゲームに見えるかもしれません。
けれど、この活動の中には、子どもたちが考え、試し、立て直す場面がたくさんあります。
最初は、紙をそのまま重ねようとする子もいます。
でも、それではすぐに倒れてしまいます。
そこで、子どもたちは考え始めます。
丸めたら強くなるかもしれない。
折ったら支えになるかもしれない。
下を広くした方が安定するかもしれない。
高くする前に、まず土台を作った方がいいかもしれない。
やってみる。
倒れる。
原因を考える。
形を変える。
もう一度試す。
この流れは、Learning Fridayで大切にしている学びそのものです。
大切なのは、最初からうまくできることではありません。
倒れた時に、そこで終わらずに「次はどうするか」と考えることです。
ただの遊びではなく、学びに向かう練習
ペーパータワービルディングは、子どもにとって楽しい活動です。
でも、クラフトマンが見ているのは、完成したタワーの高さだけではありません。
うまくいかなかった時に、どんな表情をするのか。
友だちの意見を聞けるのか。
自分の考えを言葉にできるのか。
倒れた後に、もう一度手を動かせるのか。
時間が限られている中で、チームとしてどう動くのか。
そうした過程の中に、子どもの成長があります。
これは、宿題や準備の場面ともつながっています。
やりたくないことがある。
うまくできないことがある。
注意されて気持ちが乱れることがある。
その時に、自分の気持ちをどう立て直すか。
目の前のことにどう向き合うか。
もう一度やってみようと思えるか。
ペーパータワービルディングのような探究型の活動では、そうした力を遊びに近い形で経験できます。
「やりなさい」と言われて動くのではなく、子ども自身が考え、試し、失敗し、また工夫する。
この経験の積み重ねが、非認知能力を育てることにつながっていきます。

クラフトマンらしさは、結果よりも過程を見ること
クラフトマンアフタースクールでは、子どもたちの結果だけを見ているわけではありません。
高いタワーを作れたか。
勝てたか。
うまくできたか。
もちろん、それも子どもにとっては大切な経験です。
けれど、それ以上に大切にしているのは、その途中で何が起きていたかです。
どんな作戦を立てたのか。
意見が分かれた時にどうしたのか。
失敗した時に投げ出さなかったか。
友だちの工夫を見て、自分の考えを変えられたか。
最後までやりきろうとしたか。
こうした姿は、テストの点数には出ません。
でも、子どもの成長を考える上では、とても大切な姿です。
クラフトマンのLearning Fridayは、活動を通してこうした力を丁寧に育てる時間です。
まとめ|非認知能力を育てる学童としてのLearning Friday
「わかっているのに、なぜやらないの?」
子どもと関わっていると、そう感じる場面は何度もあります。
けれど、その背景には、やる気だけでは片づけられない子どもの気持ちがあります。
やりたくない気持ち。
失敗したくない気持ち。
注意されて乱れた気持ち。
どう立て直せばいいかわからない状態。
だからこそ、子どもには、自分の気持ちと向き合い、目の前のことに少しずつ取り組む経験が必要です。
今回のLearning Fridayで行ったペーパータワービルディングは、A4の紙だけを使ったシンプルな活動でした。
しかしその中には、考える力、協力する力、失敗から学ぶ力、気持ちを立て直す力が詰まっていました。
クラフトマンアフタースクールでは、放課後の時間を、ただ安全に過ごすだけで終わらせないことを大切にしています。
楽しさの中に学びを入れる。
失敗の中に次の工夫を見つける。
友だちとの関わりの中で、自分の考えを育てる。
それが、横浜・北山田の学童クラフトマンアフタースクールのLearning Fridayです。




