なぜ私は「放課後キッズクラブではなく、クラフトマン」をつくったのか
― 経営者として現場で見えてきた放課後の違い ―
こんにちは。
クラフトマンアフタースクール代表の宗です。
今日は、創業した立場から、
放課後キッズクラブと民間学童クラフトマンアフタースクールの違いについて、
私自身が現場で感じてきたことをお伝えしたいと思います。
学童を始める前、現場を見て回った
事業を始める前、私は東京や千葉、横浜・都筑区エリアを中心に、
さまざまな放課後キッズクラブや民間学童を見て回りました。
当時、私が知りたかったのは、
「どこが良いか」ではなく、
「なぜ差が生まれるのか」
という点でした。
見ていく中で、少しずつ共通点が見えてきました。
制度でも、設備でもなく、
最も大きかったのは「人への向き合い方」でした。
放課後キッズクラブは、とても大切な制度です
まずお伝えしたいのは、
放課後キッズクラブは、社会にとって欠かせない存在だということです。
・利用しやすい料金
・公平性
・安全な居場所
・広い受け皿
これらは、民間では簡単に実現できません。
制度として、とてもよく考えられています。
一方で、役割上どうしても
「成長を細かく設計すること」は難しい面もあります。
これは欠点ではなく、役割の違いだと感じています。
良い学童をつくろうとすると、必ず悩むこと
経営者として最初に直面したのは、現実的な問題でした。
「本当に良い環境をつくろうとすると、利益は出にくい」
ということです。
理由はとてもシンプルです。
人にお金と時間がかかるからです。
・採用
・育成
・研修
・定着
これらはすべて、簡単には省けません。
多くの民間学童が
「預かり+最低限の習い事」にとどまるのは、
決して怠慢ではなく、構造的な理由があります。
私が考える「教育サービス」のあり方
正直に言うと、私はこの事業を
「学童」だとはあまり考えていません。
・塾でもない
・保育でもない
・単なる預かりでもない
あえて言えば、育成の基盤づくりに近い存在です。
企業でいう人材育成部門に似ています。
これが「クラフトマンらしさ」だと、私は感じています。
すぐに成果が出る仕事ではありません。
目に見える結果が出るまでには、時間がかかります。
それでも、長い目で見たときに、
確かな意味が残る仕事だと思っています。
Apple時代の経験が、今の運営につながっている
この考え方の原点は、
AppleでTraining Leadをしていた頃の経験にあります。
当時、私は約300名近いスタッフの育成に関わっていました。
すべてのスタッフを一人で育てることはできません。
だからこそ大切にしていたのが、「現場のリーダーとの関係性づくり」でした。
考え方を共有し、対話を重ね、
現場に育成環境や文化を根づかせていく。
その積み重ねが、組織全体を支えていました。決して1日でApple Storeのスタッフを作ることはできません。
この経験から、私は強く感じました。
人は、マニュアルだけでは育たない。
育つのは、「関わり方」や「情熱」が伝わったときだと。


この考え方を、そのまま放課後に持ち込みました
クラフトマンでは、
・対話を大切にする
・理由を聞く
・考える時間をつくる
・選択させる
こうした関わりを、日常に組み込んでいます。
これは理念ではなく、
私自身が現場で学んできた方法です。
だからこそ、スタッフにも同じ姿勢を求め、育て続けています。もちろん子供たちにもです。
「キッズクラブ+習い事」との決定的な違い
多くのご家庭が、
「キッズクラブ+習い事」
を選ばれています。
とても現実的な選択です。
ただ、その形では、
・学童と習い事で子供の情報の分断化
全員が「別々」に子どもを見ています。
✔ それぞれ情報共有はない
✔ 日常の様子を知らない
✔ 一部の時間しか見ていない
→誰も「全体像」を持っていません。
・関わる大人が変わる
子どもは、大人によって態度を変えます。無意識にです。
✔ 指導方針が違う
✔ 声かけがバラバラ
✔ 基準が統一されない
→安心感や心の成長へ影響します
・成長がつながらない
成長は、失敗 →振り返り →改善 →再挑戦
で起きます。
例)
塾で集中できない
↓
誰も理由を掘らない
↓
家庭では叱られるだけ
↓
本人はやる気を失う
これが繰り返されます。誰も「橋渡し」がありません。
結果:
✔ 伸びづらい
✔ 自信を失う
✔ 避けるようになる
クラフトマンでは、
放課後全体を一つの学びの流れとして設計しています。
だから、子どもの変化を継続的に支えられます。
まとめ|放課後は、学びの土台になる時間です
保護者の方には見えにくい部分ですが、
放課後の環境は、子どもの土台をつくる大切な時間です。
・どんな大人と
・どんな関わり方で
・どんな時間を過ごすか
その積み重ねが、将来につながります。
クラフトマンは、派手な成果を売る場所ではありません。
静かに、確実に、
子どもの土台を育てる場所です。
これからも、
その役割を丁寧に果たしていきたいと考えています。




